僕より6つ年上のお兄さん。早すぎるやろ…。
しかも1年以上も前に亡くなられていました。
なかむら慶秀さんは京都のフォークシンガーです。
慶秀さんに出会ったのは13年ほど前です。
当時僕はバンド(バンドと言えばかっこいいが、コミックバンドみたいなおちゃらけた音楽でしたが…)をしていて、伏見の喫茶店での月1度イベントで慶秀さんとお会いしてました。
気さくでおもろいお兄さん。そんな印象。
2・3度一緒に飲んだ事がありますが、話がおもしろかった。
そして、若輩者でいちびってた僕にもやさしかった。
そんなおもろい慶秀さんは、ギターを持つとかっこよくなります。
顔に似合わず(失礼…)ラブソングを歌ったりする。
『Cup Of Sun』でのソロライブを見に行ったときに初めて「きみ...」を聴いて鳥肌が立ちました。
デモテープを譲ってもらって何回も聴いた。
でも、慶秀さんの歌は生が一番かっこいいと思う。
チューニングから既にかっこいいのです。
当時学生でお金もなかった僕は、コーラを飲みながら慶秀さんの歌を聴いていたけど、小銭を持ってる今なら焼酎をロックでチビチビ飲みながら聴いていたい。そんな楽曲。
それが出来なくなってから後悔しても遅いのですね。
慶秀さんが毎月伏見に来てたのも知っていたし、その気になればいつでも足は運べた。
僕は仕事を理由にかまけてた。

慶秀さん、僕は慶秀さんに謝らないといけないままなのです。
なのに慶秀さんは笑ってて、僕にシンコペーションを教えてくれました。
あれから10年以上も経ってて、気まずいままじゃないですか。
僕がいつかそっちに逝った時に、慶秀さんの目を見て謝りたいです。
やさしくしてくれたお礼も言いたいです。
そしてバリカンとハサミを持って行きます。
慶秀さんをおしゃれなボーズ頭にしますよ。
大丈夫、僕はこの10年でプロになりましたから。
そうそう、慶秀さんの曲、ダウンロード出来たのでジョギングの時聴いてます。
さわやかでしょ。
焼酎をロックでチビチビ飲みながら聴くのは、やっぱ生がいいですから。
それでは、また会う日まで。