☆ピースオブヘアー 赤松隆滋のブログ☆

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☆心ない偏見☆

先日、ちょっとした話を耳にしたときに、フラッシュバックのように鮮明に思い出したことがあります。


今日、この話をブログでするのは適切ではないかもしれませんが、あえて書こうと思います。





僕が小学校に入学して間もない頃の話。



確か給食当番だった僕は、牛乳が足りなかったのか何かの理由で、一人で給食室に向かって廊下を歩いていた。

忘れ物を取りに行っているくらいだから、よそのクラスの生徒たちは、みんな教室内にいて廊下には誰もいない。


誰もいないはずの廊下だったが、給食室近くまで行くと
わかば学級(支援学級のこと)の1つか2つ年上のお兄さんが歩いていた。


もちろん障害児だ。

どんな障害だったのかはわからないけど、見た目からして障害者とすぐわかる。



彼は僕を見つけると、いきなり手を繋いできた。

僕は、固まってしまった。



いきなりだからビックリしたのもあるが、障害者と手を繋ぐと言うことに固まったのだ。
でも、彼は何やらいっぱいしゃべってくる。

給食室に行くまでの間、手を繋いでずっとしゃべって来る。
正直、何を言っているのか聞き取れなかった。


言っていることはわからなかったけど、僕と友達になろうとして手を繋いでくれたのはわかった。
僕は、言葉にならないほどの小さな声で「うん」しか言えなかった。



彼は、その時 笑顔だったと思う。
固まってしっかり見ていないけど、うれしそうにしゃべっていたし。






それから数日後

休み時間に友達と遊んでいた時、わかば学級の彼がいた。

彼は、僕を見つけるなり笑顔になった。
間違いなく、僕と目が合って笑顔になった。


僕は、わかば学級の生徒と仲良くしているのをクラスの友達に知られるのが恥ずかしいと思った。

次の瞬間、彼と合ってた目をそらした。



彼は、それを悟り 笑顔がなくなり、悲しそうな表情をした。
そして、僕に声をかけることもなかった。


彼は、このような経験をいっぱいしてきてたのでしょう。
小学生の彼は遠慮をしたのです。



それから、彼はずっと僕に声をかけることはなかった。



僕は、あの悲しそうな表情をしっかり覚えている。




僕は酷いことをしたのです。
最低なヤツなのです。








僕は今、スマイルカットと言う、発達障害児のカットを受け持ってる。


障害児との関わりの中
誤解や偏見に苦しむ家族を見てきた。



はじめは、カットをすることだけしか意識してなかったが、今はこの誤解や偏見を少しでも取り除くことが出来たら、との思いで発信している。


でも本当は、僕自身が偏見の目を持っていて、酷いことをしてきたヤツだと言うことも忘れてはいけない。



「障害児と関わるのは甘くないから辞めとけ」
「偽善者みたい」
「ハマるなよ」

これらの言葉に敏感に反応し続けた。
心からムカついた。


しかし、僕も少年時代に これらの発言をする人と、何ら変わらないことをしてきたんだ。



それでも、誤解や偏見で苦しんでる家族が多いことを訴え続けたい。


これは、懺悔の気持ちとかではなく、心底、誤解や偏見をなくしたいと思うから。




だって


こんな素敵な笑顔をする子供達とその家族が、心ない偏見から悲しそうな表情をするとこなんか もう見たくないのです。






今、大学や学会などでお話するご縁を頂いております。

カットを通しての僕らの活動から、出会いや、自分の感じたことをお話させて頂いておりますが
その中でも、この「誤解や偏見」に苦しむ家族の話は必ずしています。

1人でも多くの人に知ってもらうことで、少しでも偏見の眼差しがなくなることを目標に。


時間と身体が許す限り、何処へでもお話に行きますので、興味のある方は呼んでくださいね。
  1. 2012/10/03(水) 23:15:39|
  2. 発達障害児のヘアカット☆
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

コメント

息子は来春から小学生になるので支援学級にお世話になります。
息子のレベルなら普通学級でも行けるかなぁ。。。と悩んだけど
やはり支援を受けた方が息子の為になるのかなぁと。

幼稚園ではごく親しい人にしか息子の障がいを伝えてないから
支援学級に入級する事で友達はどう思うだろう?
ママ達はどんな反応をするだろうと正直怖いです。
いじめられるんじゃないか。。。考えたらキリがないくらい不安です。
偏見もドーンと受け止められる強い自分になりたいし、
息子を通してこんな障がいがあるんだって事も知ってもらいたいなぁと思ってます。

色々辛い思いもしてるけど、息子のお陰で私自身、人としての
許容範囲も広くなったし世界が広がりました。
悪い事ばかりじゃないね。
  1. 2012/10/04(木) 21:44:36 |
  2. URL |
  3. ふひママ #-
  4. [ 編集]

できれば…

障がいを持っている方を表記するときに「害」という字をひらがなの「がい」にしていただけないでしょうか?
赤松さんの活動にはすごく感動しています。
そして応援しています。
  1. 2012/10/05(金) 14:32:33 |
  2. URL |
  3. じゅめ #-
  4. [ 編集]

ふひママさん

そうでしたか。
支援学級に決めたのだね。
夫婦で、子供の将来を考えた結果だから良いと思います。
僕が知り合った支援学級の先生達は、みなさん熱心な人たちばかりです。
良い環境で、子供がすくすく成長してくれると良いですね。
また機会があれば、お話聞かせてくださいね。
  1. 2012/10/05(金) 23:06:23 |
  2. URL |
  3. あかまつ りゅうじ #TAtlYUkY
  4. [ 編集]

じゅめさん

コメントありがとうございます。
そして、ご指摘もありがとうございます。

実は、なんとなく漢字表記をしていた訳ではなかったのですが、考えたら何も説明もしていませんでしたね。
不快な思いをさせて申し訳ありません。

そして、不特定多数の人が見ているところでコメントを書くのは、勇気がいたと思います。
その中での、優しいご指摘に感謝です。

このあとのブログで、表記のお話をしたいと思います。
今後もアドバイス よろしくお願い致します。
  1. 2012/10/05(金) 23:17:38 |
  2. URL |
  3. あかまつ りゅうじ #TAtlYUkY
  4. [ 編集]

 先日は家族でお世話になり、ありがとうございました。
はるきは今回もとっても満足している様子です。(またこのことは後日お話させていただくことにして。。。)
今回のブログ、何故だか上手く説明できませんが、涙がとまりませんでした。
おそらく、私も似たような経験をし、その経験が私を福祉の仕事へと導いてくれ、そして我が息子はるきの母になり。。。。だからかもしれません。
かなり長文になりますが、お付き合いください。

 私が障がいのある人と初めて出会ったのは小学校の入学式、隣にすわっていた同じ名簿番号のTくんでした。彼は突然飛び上がったり、独り言を言ってたり、私には衝撃的な出会いでした。そして隣の席だから一緒に行動することも多いのですが、どう関わっていいのかもわからず、戸惑うばかり、正直怖いとも思ったし、かかわるのが嫌だとも思いました。
そんなある日担任の先生がクラスの全員に「Tくんはね、お母さんのお腹の中にいる時に病気になってしまって、それでお腹にちょっと忘れ物をしはったの。でもね、みんなとおんなじ仲間には変わりないんだよ。仲良くしようね」と話されました。(今となってはその表現の一部にちょっと違和感もあるのですが、当時新米の若い先生なりに考え抜いての説明だったのか、Tくんのお母さんからのお願いだったのか)その時の私にはその説明がすっと入って来ました。‘同じ’‘変わりない’‘仲間’それからはクラスみんなが彼を受け入れていました。Tくんが出来ないことは助け合う、出来るようになりはったらみんなの喜びになっていました。放課後もみんなで毎日のように家にも遊びに行かせてもらいました。(もちろんそんな子供達をよそに保護者の一部からは授業が中断する、遅れる、子供が集中できない等のクレームもあったとずっと先、私が福祉の道に進みたいと決めた時に母から聞きました。)
 
 そして、更に私に障がいを個性のようにとらえることが出来るようになった出来事がありました。
実は、私の左肘は幼少時の骨折が原因で曲がっています。それをこの頃面白がってからかわれることがあったのです。‘私は私。みんなと変わらないのに、同じなのに…’
この思いがTくんへの偏見が完全になくなった瞬間でした。

 そして月日は流れ…私はTくんとの出会いのおかげで今の仕事へ進みました。‘共に成長し合う、高めあえる関係’これが魅力だと思っています。
 更に私達夫婦を選んで生まれて来てくれた我が愛しい息子‘はるき’
 世の中にはたくさんの偏見や誤解があります。私自身だって最初はそうだったのですから…
 でも、私はTくんとの出会いのおかげで今があります。ちょっとは今までの経験がはるきにも役にたっていると思っています。

 今度は私達夫婦とはるきがどこかでTくんのような存在になれるかも…って思っています。

 もちろん、私達もいっぱい差別や偏見に悲しみ、苦しんできています。
 
 不憫に思うこと、彼が苦しんでいる姿を見ると辛いです。ごめんね…って思うこともいっぱいありますよ。死んでしまいたいくらいに辛いことだって…
 
 でも、その分幸せって思うこといっぱいありますもん。
 
 
 こうしてはるきが私達を選んで生まれてきてくれたこと、はるきが成長していく姿をみること、はるきが笑顔を見せてくれること、そしてはるきがたくさんの出会いをつないでくれたこと。(赤松さんともはるきつながりですもんね)
 これからもどんな出会いがあるのかなぁ…ってワクワクもあります。
 
 
 そんなに出来た母ではありません。むしろ母親失格なくらいな出来ない、どんくさい母ですが、はるきと一緒に成長出来たらなぁ…っていつも思っています。

 
 相変わらず文章下手で長文で申し訳ありません。

 少しでも伝われば嬉しいです。
  1. 2012/10/06(土) 00:53:50 |
  2. URL |
  3. はるきママです #-
  4. [ 編集]

はるきママさん

コメントありがとうございます。

スマイルカットをはじめた頃は、ただただ「子供のカットをうまくすること」だけを見ていました。

たくさんのかかわりの中
今は、「誤解や偏見を多くの人に伝えたい」に重点を置いてスマイルカットをしています。

はるきママさんのこのようなコメント、大変参考になりますし、少しでも多くの人に読んでもらいたいです。

もし、チャンスがあるならば…
はるきママと地主さん、そして僕の周りで偏見や将来の不安から苦しんでいるママさん達での座談会なんてやってみたいな。

また、いろいろお話を聞かせてくださいね!
ありがとうございました。
  1. 2012/10/13(土) 09:16:56 |
  2. URL |
  3. あかまつ りゅうじ #TAtlYUkY
  4. [ 編集]

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