1年生のりょうせい君の担当です。
まだカットは出来たことはありません。
現在は、ママが寝ている間にカットしています。
日曜日にりょうせい君の家に行ってきました。
前回の訪問の時は、僕に引っ付いてきてくれたのに、今回は距離を保っていたりょうせい君。
「カットする人」との認識がしっかり出来ているようですね。
これも立派な成長なのです。

ピースマンのマスクを被っていますが、ふざけているのではありません。
お姉ちゃんのカットしているところを見せたり
声かけしたり
絵カードで見通しをわかりやすく伝えたり
りょうせい君に、いろいろアプローチしている時の一コマなのです。
僕が今担当している、カットの出来ない発達障がいの子供達は
わがままでカットをしない子供は1人もいません。
これは断言できます。
本人達は、「カットをしないといけない」とよくよくわかっています。
いざカットをするとなったら固まってしまったり
フラッシュバックが起こるのか
パニックを起こしたりします。
でも、彼らも頭の中では
「カットするぞー!」って
頑張っているのです。
今日のブログは、カット出来なかったけど
「カットしなくっちゃ!」って意思表示をしてくれたりょうせい君のお話。

いろいろ、りょうせい君にアプローチしたけどカットは出来ず
僕は、この日のカットをあきらめて、機材を片付けていた時
りょうせい君は絵を描き始めました。

「かにちょき はさみをきる」

ん?

「まく カットねいる?」

おっ?

「すわろう」

おおーっ!!

「いかかけよう」

これか?
さっきまで見せていた絵カードを、りょうせい君は作り始めたのです。
ちょっとビックリしました。
この日、彼に見せたカードは、この4枚。
とっくにカバンにしまった絵カード。
彼は、4枚の絵カードを一気に書きました。
驚いたのは、それだけではありません。

部屋にあった布を持ってきて
身体に巻き付けるりょうせい君。
もしや…

自分で髪を切り始めました。
「自分の髪を切る」という行為に賛否いろいろ意見があると思います。
でも、この日のりょうせい君は
「僕もカットがしたいのだよ」
って訴えてくれた気がしました。
では、僕がりょうせい君にできることは何だろう。
どうやったら、彼の恐怖心は取れるのだろうか。
残念ながら、今の僕の知識や経験では、次のカードが見当たりません。
だから、一緒にりょうせい君と探していこうと思います。
少し時間がかかるかもしれないけど
一緒に道草しながら見つけ出したいと思います。