
先日、初めて担当した自閉症の子どもの話。
ウチの1番下のチビ(写真中央)と同い年の男の子。
家でご両親が泣きじゃくる息子を押さえつけてバリカンを入れているとのこと。
父親は、泣きじゃくる息子を見て心を傷めているそうです。
(その気持ち、同い年の息子を持つ父親として良くわかります。)
「感覚過敏よりもトラウマだな…」と電話での話でイメージができた。
家に着くと、僕のためか息子のためかわからないが、テーブルに沢山のお菓子が並べられていた。
コーヒーを入れてくれようとするお母さんに、コーヒーをお断りして、しかもお菓子を隠すように指示。
素っ気ない訳じゃないんです。
部屋に入って、子どもと会った瞬間から僕の仕事は始まっているのです。
ウェルカムメッセージから入り、ABAを使いながらゴールと言う光を提示して、見通しをハッキリさせていく。
子どもの警戒心が解けてくるのは、彼の表情と僕との距離感でわかる。
彼が僕のひざの上に座ってきた。
ABA(応用行動分析)を少し解説するとこうだ。
僕は、彼の目の前で自分の首にタオルを巻き、カットクロスを巻き、自分の前髪を切りながら笑う。
「気持ちいいなぁー」って。
切り終わると、持参したチョコを彼の目の前で食べる。
「おいしいなぁー」って。
彼は、チョコを食べたそうにするが、ここでチョコはあげてはいけない。
「チョキチョキしたらあげるよ」と僕が言う。
彼は、嫌だったカットを我慢することによりチョコを食べることができると言うねらい。
『好子出現による強化』ってやつなのです。
いきなり、全てのことは出来ないので、クロス巻けたらチョコ、前髪切れたらチョコとスモールステップで進めていく。
チョコのあげる感覚も伸ばしていく。
途中、お母さんに鏡を持ってもらいカットされている自分を見せる。
彼は自分を見て笑った。
今、何をされているのか。
カットは痛くないこと。
カットしたら嬉しいことがある。(この場合チョコが食べれる)
彼は理解した。
光かがやくゴールがしっかり見えたのです。
もう、泣きじゃくることはありません。
逃げることも暴れることもありません。
カットクロスを巻いて座ってカット出来ます。
本当は、できる子どもなんです。
子どももお母さんも僕も、みんなが笑顔になる瞬間。
これがスマイルカットなのです。
もし、泣きじゃくる幼児を押さえつけて切っている方がいるなら、一度子どもの目線になってみて下さい。
子どもが泣くのに、必ず理由がありますから。
その理由がわかれば、みんな笑顔になれるはずですよ。
〈ピースマンショー〉
12/7(土)
京都アートプロジェクト
ゼスト御池でオープニングイベントで登場!
【2014年】
4/1(火)
鹿児島にピースマン上陸予定
〈講演・講習〉
6月【北海道】
詳細未定
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<ママにもできる!チャイルドカット>
【2014年】
1/20(月)
桂坂児童館(西京区)10:30~
075-333-6760
2/24(月)
格致つどいの広場(下京区)10:30~
075-353-8250
3/3(月)
京都市安井児童館(右京区)11:00~
075-822-2812
<スマイルカット教室>
【2014年】
1/20(月)
京都市呉竹総合支援学校(伏見区)14:30~
※在校生・卒業生・その兄弟のみの受付になります
1/20(月)
うずらの里児童館(伏見区)18:30~
※見学希望の方は事前に連絡を下さい
ご要望、ご相談は、講習依頼は…
ピースオブヘアー 赤松まで
(075-642-2115)