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赤松隆滋のブログ『ピースオブヘアー』『そらいろプロジェクト京都』

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☆子ども目線で☆



先日、初めて担当した自閉症の子どもの話。

ウチの1番下のチビ(写真中央)と同い年の男の子。


家でご両親が泣きじゃくる息子を押さえつけてバリカンを入れているとのこと。
父親は、泣きじゃくる息子を見て心を傷めているそうです。
(その気持ち、同い年の息子を持つ父親として良くわかります。)


「感覚過敏よりもトラウマだな…」と電話での話でイメージができた。


家に着くと、僕のためか息子のためかわからないが、テーブルに沢山のお菓子が並べられていた。
コーヒーを入れてくれようとするお母さんに、コーヒーをお断りして、しかもお菓子を隠すように指示。

素っ気ない訳じゃないんです。

部屋に入って、子どもと会った瞬間から僕の仕事は始まっているのです。


ウェルカムメッセージから入り、ABAを使いながらゴールと言う光を提示して、見通しをハッキリさせていく。
子どもの警戒心が解けてくるのは、彼の表情と僕との距離感でわかる。
彼が僕のひざの上に座ってきた。


ABA(応用行動分析)を少し解説するとこうだ。

僕は、彼の目の前で自分の首にタオルを巻き、カットクロスを巻き、自分の前髪を切りながら笑う。
「気持ちいいなぁー」って。
切り終わると、持参したチョコを彼の目の前で食べる。
「おいしいなぁー」って。

彼は、チョコを食べたそうにするが、ここでチョコはあげてはいけない。
「チョキチョキしたらあげるよ」と僕が言う。

彼は、嫌だったカットを我慢することによりチョコを食べることができると言うねらい。
『好子出現による強化』ってやつなのです。


いきなり、全てのことは出来ないので、クロス巻けたらチョコ、前髪切れたらチョコとスモールステップで進めていく。
チョコのあげる感覚も伸ばしていく。
途中、お母さんに鏡を持ってもらいカットされている自分を見せる。
彼は自分を見て笑った。


今、何をされているのか。
カットは痛くないこと。
カットしたら嬉しいことがある。(この場合チョコが食べれる)
彼は理解した。
光かがやくゴールがしっかり見えたのです。


もう、泣きじゃくることはありません。
逃げることも暴れることもありません。
カットクロスを巻いて座ってカット出来ます。
本当は、できる子どもなんです。


子どももお母さんも僕も、みんなが笑顔になる瞬間。
これがスマイルカットなのです。


もし、泣きじゃくる幼児を押さえつけて切っている方がいるなら、一度子どもの目線になってみて下さい。
子どもが泣くのに、必ず理由がありますから。

その理由がわかれば、みんな笑顔になれるはずですよ。








〈ピースマンショー〉

12/7(土)
京都アートプロジェクト

ゼスト御池でオープニングイベントで登場!


【2014年】
4/1(火)
鹿児島にピースマン上陸予定




〈講演・講習〉



6月【北海道】
詳細未定


facebookをしていない方で講演に興味ある方は、このブログのコメント欄にメアド等の連絡先を記入の上、「管理者にだけ表示を許可する」にチェックして投稿してください。





<ママにもできる!チャイルドカット>

【2014年】

1/20(月)
桂坂児童館(西京区)10:30~
075-333-6760


2/24(月)
格致つどいの広場(下京区)10:30~
075-353-8250


3/3(月)
京都市安井児童館(右京区)11:00~
075-822-2812




<スマイルカット教室>

【2014年】
1/20(月)
京都市呉竹総合支援学校(伏見区)14:30~
※在校生・卒業生・その兄弟のみの受付になります


1/20(月)
うずらの里児童館(伏見区)18:30~
※見学希望の方は事前に連絡を下さい





ご要望、ご相談は、講習依頼は…

ピースオブヘアー 赤松まで
(075-642-2115)
  1. 2013/12/05(木) 10:10:00|
  2. 発達障害児のヘアカット☆
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

初めまして。
いつも楽しくブログを読ませて頂いております。
わたしの長男には発達障害があります。長男の場合はじいじの行きつけの理容室へじいじと行きそこでしか髪を切らないため毎回帰宅後長男の髪型をみて“うわぁ”と思います。
切ればいいってもんじゃない!
次男はわたしの友達のとこで切っていますが、たまたま一度主人の知人のとこで切った時には「ごめんね、オレ子供怖くて切れない。虎刈りゆるして」と言われたことがありました。
赤松さんの様な方が近くにいたらなぁーと思いながらいつも拝見しております。



  1. 2013/12/06(金) 13:30:29 |
  2. URL |
  3. 三人のママ #-
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

三人のママさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

僕は、もともと「子ども好き」というのと
修業時代「お客様がどのような姿勢でも自分で工夫して切りなさい。それがプロだ」と教わってきました。
だから、子どもであろうがお年寄りであろうが、居眠る人であろうが、カットができない言い訳はしないように努めています。
もちろん、切りやすい体勢の方が上手に切れますが。。。
カットのできない言い訳はしないようにしています。

スマイルカットは、大半が難しくないカットです。
あたりまえと言う感覚が広がっていくように、これからも頑張ります。

ありがとうございました。
  1. 2013/12/19(木) 01:45:45 |
  2. URL |
  3. 赤松 隆滋 #-
  4. [ 編集]

ありがとうございました

この間はありがとうございました。
記事にしていただいた母子です(笑)
あんなに嫌がっていたカットを楽しく切れるなんて思いもしていませんでした。
予約したときも、『絶対切らしてくれへんやろな』って期待半分諦め半分でした。
赤松さんの自閉症に対する対応。親の私はまだまだ勉強不足と実感しました。
カットしてもらって、主人も笑顔になってました。年明け、1月中にまたお願いすると思います。その時は次男も宜しくお願い致します。本当にありがとうございました。
  1. 2013/12/21(土) 23:28:12 |
  2. URL |
  3. そらママ #-
  4. [ 編集]

Re: ありがとうございました

そらママさん
コメントありがとうございました。
Facebookの友達限定の記事に書いた文章でしたが、反響がすごかったのでブログにも書きました。
勝手に記事にしてごめんなさいね。
次からは、バリカンの恐怖心を取り払う練習もしたいと思います。
(もちろん、少しずつね)
今後とも、よろしくお願い致します。
  1. 2013/12/30(月) 00:49:33 |
  2. URL |
  3. 赤松 隆滋 #-
  4. [ 編集]

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